図面管理
図面管理とは?
図面管理とは、ものづくりの現場では欠かせない設計図や建築図面といった技術資料などを保存し、管理することです。
製造業や建設業では、日々の業務で増えていくうえに、法律によって長期保管が求められるものもあり、図面の大量保管は避けられない現状です。そのため、図面管理には必要な時に見たい図面をすぐに探し出せるよう整理・保管することが求められます。
図面管理の必要性
図面管理は、ものづくりの効率的な運営や品質向上に不可欠です。まず、図面を一元管理することで情報への迅速なアクセスが可能となり、コミュニケーションが円滑化になります。また、法令を遵守しリスクを軽減するためにも、適切な管理が重要です。さらに、過去のプロジェクト情報を体系的に保存することでナレッジを継承し、業務の効率化やコスト削減にも寄与します。
このように、効果的な図面管理は企業競争力の向上を支える重要な要素です。
図面管理の主な方法とその課題
図面には大きく紙・電子データの2種類ありますが、図面管理においてそれぞれに以下のような課題があります。
紙の場合
- 探すのに手間&時間がかかる
- 誰かが図面を持ち出していると見れない
- 保管スペースの確保が困難
- バージョン管理が煩雑になりやすい
- 盗難・改ざんを防ぐ物理的なセキュリティ対策が必要
- 経年変化や自然災害に対応した保存環境が必要
電子データの場合
- 専用のCADソフトがないとファイルを開けない
- ファイルサイズが大きくて開くのに時間がかかる
- 複数ファイルを横断して検索したい
- 製品情報や仕様書情報など、図面に関係する文書もまとめて閲覧したい
- 最新版の図面や関連する図面がどこにあるかわからない
- 細かくセキュリティ制御をかけられない
図面データをファイルサーバや安価な図面管理ソフトで保管・共有する場合、誰でもフォルダを簡単に作成できる反面、フォルダ管理ルールがあいまいになり、必要な図面データを探すことが大変になっていきます。
図面管理システムとは?
図面管理システムとは、技術資料や設計図面を効率的に取り扱うための専用ソフトウェアです。これにより、企業は図面の保存、検索、共有を一貫して管理し、業務を円滑に進めることが可能になります。図面の版管理やセキュリティ対策も強化されており、特に製造業や建設業などの厳密な情報管理が求められる業界において、その効果が発揮されます。
図面管理システムの選定時のポイント
自社の図面管理プロセスにおいて、課題や改善点を把握した上で、どのような機能が必要かをリストアップすることが重要です。以下のポイントを参考に必要な機能を検討しましょう。
CADファイルの表示・検索
CAD図面をシステム内で表示、検索ができるかどうか。
検索機能
図面や文書をキーワードで簡単に探せるか。
バージョン管理
古いバージョンの図面を自動的に管理し、最新版を簡単に参照できるか。
アクセス権限管理
誰がどの図面にアクセスできるかや、閲覧・編集・削除権限の詳細な設定可否。
図面へのコメント・承認フロー
図面に直接書き込み、コメントの追加や承認プロセスの有無。
楽々Document Plusで図面管理を効率化
楽々Document Plusなら、図面共有・活用を効率化する機能が揃っています。楽々Document Plusで図面管理を実現することで、効率化だけでなく、社内の技術伝承もサポートします。さらに、設計ノウハウの共有や流用設計、若手技術者の戦力強化の手助けにも役立てることができます。
専用ソフト不要! サムネイルと高速ビューワで瞬時に図面を表示
- 大量の図面データでも、サムネイル表示で必要な図面を視覚的に探せる
- ファイルサイズが大きい図面も高速ビューワで瞬時に表示
- 専用のCADソフトがインストールされていない端末でも図面を表示できる
- 拠点に関係なく図面の共有ができ、工場や外出先でも図面データを確認できる
- 紙図面に直接書き込みをするように、図面のビューワ上に注釈やコメントを残せる
検索スピードの短縮! CAD図面も高速全文検索
- 紙図面をスキャンした図面データも、自動OCRを行いファイルの中まで全文検索
- 紙図面の状態が悪くOCRで誤認識した文字がある場合も、あいまい検索でヒット
- 複数のフォルダを横断した全文検索も可能
最新版と旧版を版管理! ユーザは最新版を意識せず参照可能
- 版管理ができるので、ユーザは最新版の文書を効率的に参照できる
- 必要に応じて、旧版文書の参照も可能
タブレットも対応! 工場や外出先からも図面データを確認
- マルチデバイスに対応
- 現場でもタブレットひとつで図面やマニュアルを参照できる
- 外出先でも図面など必要な情報をタブレットで参照でき、持ち運びもラクに
フォルダ管理の徹底! 図面・仕様書・製品情報をまとめて管理
- エクスプローラ風のわかりやすいフォルダ階層で図面管理ができる
- フォルダはプロジェクト単位などで管理できる
- 図面や製品情報、仕様書などのドキュメントとまとめて管理できるため、関係資料を探し回らなくて良い
- 関連する図面や部品情報も関連部品としてリンク付けができ、ワンクリックで参照できるので、1図面に対する関連情報がわかりやすく管理できる
セキュリティも万全! ファイルの印刷・ダウンロードも権限制御
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組織や役職に応じた柔軟な
権限設定により、図面の改ざんや不正利用のリスクを制御
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(例)
設計部門 → 図面の登録・閲覧・改訂が可能
営業部門 → 閲覧のみ
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(例)
- 「社外秘」などの文字をファイルに透かし挿入することで、社外流出や印刷を抑制
- ユーザーによってファイルのダウンロードや印刷の制御が可能で添付ファイルセキュリティを強化できる
- アクセスログ管理機能により、いつ誰がどんな操作をしたか、すべて記録を残せる
図面管理のよくある質問
- 製品はクラウド・オンプレミス版どちらですか?
導入形態として、クラウド・オンプレミスどちらもご用意しており、組織の規模や環境、運用方法など自社に合う方を選択いただけます。
- 3Dの図面も登録できますか?
はい、可能です。楽々Document Plusは電子ファイルの拡張子は問わず、登録可能です。ただし、3Dデータはビューワ表示には対応しておりません。
- 他システムとの連携は可能ですか?
CSV形式での連携が可能です。他システムからCSVで出力した情報を自動で取り込んだり、楽々Document Plusに登録された文書をCSVで出力したりすることが可能です。
図面管理のフォルダ事例をご紹介
紙やファイルサーバでの運用が難しい図面管理について、フォルダやフォームの例を一部ご紹介します。
製品や図面種別ごとの図面管理無料オンラインセミナーも毎月開催しています