楽々Webデータベースで職域接種希望者の集計や接種日管理をしてみよう
企業・大学の職域接種について|概要や費用および必要な準備
新型コロナウイルスのワクチン接種が始まり、企業や大学を対象にした「職域接種」も開始しました。しかし担当者様の中には職域接種の実施が急遽決まったことで、知識の不足や接種状況の管理についてお悩みの中の方も多いのではないでしょうか。
まず職域接種とは、「地域の負担を減らしてなおかつ接種スピードを図るために、賛同する企業や大学などが職域単位でワクチン接種を実施すること」です。2021年7月11日時点では、すでに約340万回(約1,800会場)での接種実績を挙げています。
ワクチンに関してインターネットやSNSでさまざまな情報が行き交っていますが、厚生労働省公表の臨床実験の結果によると、ワクチンを接種したことで約94%の発症予防効果が出たと報告されています(武田/モデルナ製、2回目接種14日以降)。世界的にもワクチンの有効性は問題ないとの見解です。
もし従業員や学生がワクチン接種に関して不安や疑問を持っているときは、公的な情報の説明やソース開示ができるようにしておきましょう。
以下ではさらに担当者が確認しておきたい職域接種の概要を解説します。
※当記事は厚生労働省公表の資料や、公的かつ大手報道機関が報じる国の担当者または専門家の発言内容のみを参考に作成しています。情報は2021年7月20日時点のものです。職域接種の対象|接種券がなくても接種可能
職域接種の対象は自社の従業員や関連企業、大学であれば学生などを対象にしています。原則として住民基本台帳に記録されている方のみです。職種による範囲の制限はなく、どの職種も対象になります。ただし通常のワクチン接種と同じく、高齢者や基礎疾患を持っている人が優先です。
職域接種で使われる武田/モデルナ社製のワクチンは18歳以上から接種できます(ファイザー社製は12歳以上)。妊娠中や妊娠している可能性がある人、授乳を行っている人がいた場合は、あらかじめ医師に伝えておきましょう。
職域接種は市町村から接種券が届いていない人も対象内です。すでに接種券が届いている人がいた場合は、企業や大学側が接種券を回収して予診票に添付・請求等を行います。
なお接種にあたっては本人の意思の確認と尊重が大切になります。接種の強制や接種を拒否したことによる不当な扱いなどはあってはなりません。
職域接種が受けられない人・接種に注意が必要な人
職域接種が受けられない人は次のとおりです。
- 37.5℃以上の発熱がある(37.5℃未満でも平時の体温と比較して発熱と判断するケースあり)
- 重度の急性疾患にかかっている
- ワクチンの成分に対して過去に重度の過敏症の既往歴がある 等
続いて接種において注意が必要とされる人は次のとおりです。
- 抗凝固療法を受けている人、血小板減少症または凝固障害(血友病など)のある人
- 過去に免疫不全の診断を受けた人、近親者に先天性免疫不全症の方がいる人
- 心臓、腎臓、肝臓、血液疾患や発育障害などの基礎疾患のある人
- 過去に予防接種を受けて、接種後2日以内に発熱や全身性の発疹などのアレルギーが疑われる症状がでた人
- 過去にけいれんを起こしたことがある人
- 本ワクチンの成分に対して、アレルギーが起こるおそれがある人
職域接種に必要な費用
予防接種法にもとづき、費用をまかなうための支援金が支給されます。全国統一単価で2,070円(税込み2,277円)です。もし会場等の費用がこの範囲でまかなえなかった場合、企業や大学は差額を負担しなければなりません。
この際、従業員から費用を全額または一部徴収することは法律上禁止されています。注意しましょう。金額の請求は市町村や国保連に対して行います。
もし時間外や休日で接種を実施するときは支援額が加算されます。ただし外部医療機関からの派遣に関する派遣元への財政支援は対象になりません。その他の支援金については厚生労働省の資料もご覧ください。
職域接種にともなって企業側が行う準備・必要な人数
厚生労働省の案内にもとづく、企業側が行うべき準備は次のとおりです。
- 接種に必要な医者や看護師、運営スタッフなどの人員確保(人材が足りなければ「医療のお仕事 Key-Net」での確保も可能)
- 接種受付や副反応報告などが円滑に行える体制、職域接種に関する事務局の設置・構築
- 接種希望者の集計、ワクチン量の算定、スケジューリング、医療機関・都道府県・配送業者など関係各所との連絡調整
- 最低でも2,000回(1,000人×2回)程度の人数が接種できる程度の規模
- 接種会場の設置(必ず同一の接種会場で2回接種できるようにする)
- 納品されたワクチンの適切な保管環境の構築(保管用の冷凍庫や接種用の針、個人防護具は支給)
- 副反応 など
なおここまでの解説において、より詳しい内容を知りたい場合は、個人サイトではなく必ず厚生労働省の公表資料および各都道府県の公式サイト・窓口にて確認を行いましょう。
職域接種の希望・接種状況の確認や管理に必要な項目
職域接種を実施するとき、担当者はワクチン接種に関する従業員の希望や接種状況(1回目か2回目かなど)を正確に把握、記録しなければなりません。
以下では当社が考える職域接種の管理に必要な項目について、希望の確認と接種状況の報告用(担当者によるデータベースへの登録)の2つに分けて記載します。ぜひ参考にしてください。
職域接種希望確認(マスタ)&職域接種希望確認(登録) | |
---|---|
氏名 | 回答者の氏名 |
社員番号 | 会社全体で管理している社員を識別するための番号 |
生年月日 | 回答者の生年月日 |
職域接種の希望 | 職域接種を希望する/希望しないを回答 |
ワクチン接種報告(マスタ)&ワクチン接種報告(登録) | |
---|---|
氏名 | 回答者の氏名 |
接種日(1回目) | ワクチン1回目を接種した日 |
接種日(2回目) | ワクチン2回目を接種した日 |
しかし実際のところ管理作業は、従業員全員分の報告をまとめて集計する必要があるため、担当者に多大な負担がかかります。また全員分の希望や接種状況に応じた案内を、個々人に合わせて正確に行わなければ大きなトラブルに発展するでしょう。
そこでもし担当者の負担減や効率的な職域接種管理を実施したいときは、当社の「楽々Webデータベース」の利用がおすすめです。
楽々Webデータベースなら職域接種をアプリで管理可能
楽々Webデータベースを利用し、職域接種希望者の集計~接種日管理をスムーズに行ってみよう。
よくある課題
- メールによる確認だと、担当者には大量のメールが来てしまう
- 個人情報を扱うため担当とのやり取りの中でメール送信ミスなどに気を付ける必要がある
- 状況の確認も、別途エクセルなどで集計し手作業で行う必要がある
楽々Webデータベースでできること
- アプリで管理すればメールでやり取りする必要なし
- 自分のデータだけが表示されるため、情報が洩れる心配がない
- データをくし刺しで検索でき、結果もダウンロードできるので、集計の手間が省ける
4つのアプリを活用して職域接種の管理をしてみよう
実際にアプリを使って、職域接種希望者の集計から接種日管理までを行います。
アプリを使った職域接種の管理の流れ
-
職域接種希望確認(マスタ):担当者
全社員のデータを先にアプリに登録する。
-
職域接種希望確認(確認):各社員
アプリで希望する/しないを選択し、データを更新する。
-
職域接種希望者の集計終了
-
職域接種報告(マスタ):担当者
「希望する」社員のデータだけをダウンロードし、アプリにデータを登録する。
-
職域接種報告(登録):各社員
ワクチン接種後、接種日をアプリに登録する。
上記の流れとは別に、担当者は状況をいつでも確認できる
担当者
適宜希望者集計や接種日報告の状態をアプリで確認し、進捗確認などを行う。
職域接種希望者を確認する
01.データを準備する
「職域接種希望者確認(マスタ)」アプリを使用します。
全社員のデータを、CSVファイルを使用し予め一括登録しておきます。登録用のテンプレートを「一覧登録(CSV)」からダウンロードし、データを作成します。
作成したCSVを指定し、「登録」をクリックするとデータが登録されます。
02.データを更新する
「職域接種希望者確認(登録)」アプリを使用します。
各社員には、アプリの設定により自分のデータのみが表示されるようになっています。項目に適宜記入し、「更新」をクリックします。
「藤田琉生」でログインした場合(h4)
03.データを確認する
担当者は「職域接種希望者確認(マスタ)」アプリより、状況をいつでも確認できます。
確認締切後、希望者のデータだけで絞り込み、CSVでダウンロードしておきます。
これで、職域接種希望者の確認は終了です。
職域接種状況を管理する
01.データを準備する
「職域接種報告(マスタ)」アプリを使用します。
職域接種を希望する社員のデータを、CSVファイルを使用し予め一括登録しておきます。登録用のテンプレートを「一覧登録(CSV)」からダウンロードし、データを作成します。
作成したCSVを指定し、「登録」をクリックするとデータが登録されます。
02.データを更新する
「職域接種報告(登録)」アプリを使用します。
各社員には、アプリの設定により自分のデータのみが表示されるようになっています。項目に適宜記入し、「更新」をクリックします。
「藤田琉生」でログインした場合
03.データを確認する
担当者は「職域接種報告(マスタ)」アプリより、状況をいつでも確認できます。