イントロン株式会社社

イントロン株式会社

取締役みずからExcelの顧客管理ファイルを
2日間でアプリ作成・本番化
~クラウドサービス拡販の原動力となる情報基盤を
楽々Webデータベースで構築~

埼玉県を中心に39店舗の薬局を展開するイントロン株式会社(以下、イントロン)。同社は、調剤薬局向けクラウドサービス「あなたの調剤薬局」の顧客管理をExcelで行っていたが、ユーザ数の増加とともに情報の不整合や検索性の低下が深刻化していた。そこで楽々Webデータベースを導入。わずか2日間で従来のExcel顧客管理ファイルを楽々Webデータベースのアプリへ完全移行し、複数部署による同時閲覧とアプリ間のデータ連携を実現した。今では「あなたの調剤薬局」の拡販を支える情報基盤として、600法人(1200店舗)の契約データ管理業務を支えている。

顧客管理用のExcelファイルの使い勝手が次第に悪化
契約更新の漏れリスクを解消するためシステム導入を決意

埼玉県川越市に本社を置くイントロンは、「選ばれる薬局」を経営理念に1993年に創業した。調剤薬局事業を創業の軸に着実な成長を重ね、現在は埼玉、千葉、東京、茨城、三重、熊本、宮崎と広範なエリアに39店舗を展開する。

2019年には調剤薬局向けのクラウドサービス「あなたの調剤薬局」を提供開始。「あなたの調剤薬局」は、同社が独自に開発した業務システムをパッケージ化したサービスだが、薬局業務や患者のニーズを熟知したサービス設計は、中小規模の調剤薬局事業者を中心に厚い支持を獲得した。現在、「あなたの調剤薬局」のユーザ数は600法人、1200店舗にものぼる。クラウドサービス事業は、調剤薬局事業に次ぐ新たな事業の柱となっている。

しかし、クラウドサービス事業の拡大に伴い、運用上の課題も顕在化しつつあった。その一つがExcelファイルによる顧客管理だ。契約更新の時期が近づくと、イントロンからユーザに連絡して更新の要否を確認する必要がある。ところが、Excelの運用により情報が不正確になっている場合、連絡漏れにつながる可能性があり、情報基盤としての精度の低さが事業運営の大きなリスクになっていた。 取締役管理本部長の石津直幸氏は次のように振り返る。

「『あなたの調剤薬局』をリリースした直後、顧客情報や店舗情報を管理するためのExcelファイルを作成し、顧客管理に利用していました。一つのシートで顧客情報を管理し、別のシートで顧客に紐づく店舗情報を管理するといった、複数のシートをファイル内で使い分ける形です。当初は特に不便を感じませんでしたが、サービスのユーザ数が100、200と増えていくうちに、Excelファイルの 情報も膨大になっていき、使い勝手はどんどん悪化していきました。ファイル操作は重く動作が遅いうえ、複数人が同時に更新できません。加えて、顧客情報の検索にも数分単位の時間がかかる状況が日常化していました。さらに、情報の更新漏れが頻繁に発生し、その結果、データの整合性が保てなくなりつつありました。顧客情報の不整合は営業活動にも大きな影響を及ぼします。」

こうした状況を受け、石津氏は既存のExcelファイルに起因する課題を解消するため、新たなシステムの導入を検討するようになった。

楽々Webデータベースのシンプルな機能と
手頃な価格を高く評価して採用
わずか2日間で既存のExcelファイルからの完全移行に成功

新たなシステムの導入に向けて、検討を開始したのは2026年1月。石津氏はWebで3つの製品を比較検討した。この際、重視したのは「シンプルな機能で手頃な価格」だった。情報システム部門の人手が足りない状態だったため、当初から石津氏は独力での早期導入を見据えていた。さらに、導入の目的がExcelファイルの移行であったため、過剰で複雑な機能は不要と判断した。機能がシンプルで使いやすく、価格が手頃なシステムが石津氏の理想だった。

こうした条件で検討した結果、選ばれたのが楽々Webデータベースだ。他の2製品も有名なノーコードツールであったが、そのなかでも楽々Webデータベースの操作性の高さが印象的だったという。

「楽々Webデータベースを試用した際、Microsoft Accessと似たような操作性を感じました。これならシステム開発未経験の自分でも問題なく開発できそうだなと思いましたね。」(石津氏)。

楽々Webデータベースに決めた石津氏は、さっそくExcelの移行作業に取りかかった。「実質的な作業期間は土日のたった2日間です。楽々Webデータベースには既存のExcelファイルをインポートしてアプリ化する機能が備わっていますが、当社の場合はExcelのデータに不要な空白や全角・半角の不統一などが数多く紛れており、そのまま取り込むとアプリ側にも不完全なデータが反映されてしまう状況でした。そのため、まずはExcelファイルのデータクレンジングを行い、その後、楽々Webデータベースにインポートして、アプリ化していくといった手順を採っています。当初、想定していたよりも手間は要したのですが、それでも作業期間は2日間です。翌月曜日には社内にアプリを展開し、営業やカスタマーサポートのメンバーに利用してもらいました。リリースまでのスピード感は予想以上でしたね。」(石津氏)。

さらに、石津氏は既存のExcelファイルをシート毎に分割して、「法人情報アプリ」「店舗情報アプリ」「契約情報アプリ」といった形で別々にアプリ化している。楽々Webデータベースにはアプリ間データ連携の機能が備わっているため、別々のアプリでデータを連動させて管理できる。

たとえば、「法人情報アプリ」の情報を更新すると、該当顧客の、「店舗情報アプリ」、「契約情報アプリ」の情報も同期して更新することが可能となる。既存のExcelファイルではしばしば発生していた情報の更新漏れを大幅に削減でき、さらに複数のアプリに分割することで情報の一覧性や視認性も高めることができた。

イントロンの楽々Webデータベース トップ画面
●イントロンの楽々Webデータベース トップ画面

楽々Webデータベースが他部署の情報基盤に拡大、
営業活動を強化
多様なチャネルでの営業活動が可能になり、
クラウドサービス拡販に寄与

現在、イントロンでは5部署15名の従業員が楽々Webデータベースを利用している。

従来のExcelファイルは、複数の従業員による同時更新ができなかったため、営業やカスタマーサポートなどごく少数のメンバーにしか閲覧権限を付与していなかった。しかし、楽々WebデータベースはWebシステムのため、同一のアプリでの同時閲覧が可能であり、多数の従業員がシステムを共有しても支障は生じない。そのため、石津氏は、従来は別の方法で管理していた請求管理や入金管理も楽々Webデータベースでアプリ化し、「あなたの調剤薬局」に関する情報を包括的に管理できる環境を構築した。アプリ間データ 連携によって情報の整合性や正確性も担保され、営業やカスタマーサポートだけでなく、経理、開発、契約管理などの担当者も楽々Webデータベースを情報基盤として活用できる体制が整った。

なかでも注目したいのが、営業活動の強化だ。楽々Webデータベースの導入により、従来のExcelファイルでは困難だったきめ細やかな営業フォローが可能になったと石津氏は語る。

「従来はExcelファイル上でのデータの検索が困難だったため、営業担当者がユーザの契約期間を確認しにくく、契約更新の連絡を漏らすリスクがありました。しかし、現在では楽々Webデータベース上で期間指定をして検索すると、契約更新の近いユーザが即座に表示されます。そのため、連絡が漏れるリスクは減り、より的確で効率的な営業フォローが可能になりました。また、従来のカスタマーサポートはユーザからの問い合わせ対応が中心でしたが、現在では顧客情報が整備されたため、機能追加のお知らせやアップセルのご提案など、こちらから能動的に働きかける対応も可能になっています。楽々Webデータベースは当社の営業活動の加速装置と言っても過言ではありません。」(石津氏)。

「店舗情報アプリ」の入力画面。アプリごとに色を決め、入力項目名に色を付加。項目がどのアプリに属するものかわかるように工夫している。
●「店舗情報アプリ」の入力画面
アプリごとに色を決め、入力項目名に色を付加。
項目がどのアプリに属するものかわかるように工夫している。

「機能のシンプルさ」が導入成功のカギ
事業拡大に向け、
楽々Webデータベースの活用をさらに加速

既存のExcelファイルを楽々Webデータベースに移行し、サービス拡販を支える情報基盤を確立したイントロン。導入を手がけた石津氏は、取り組みを振り返って「楽々Webデータベースのシンプルさが成功のカギでした。」と話す。

「当社の目的は当初から『Excelファイルの移行』です。そのため、必要最小限の機能を備えたシンプルなシステムが望ましく、楽々Webデータベースはまさに理想的でした。中小企業には当社と似たような課題を抱えている方も多いと思います。そうした企業にとって、少人数かつ短期間で利便性の高いアプリを開発できる楽々Webデータベースは打ってつけではないでしょうか。」(石津氏)。

「あなたの調剤薬局」のサービス拡販に向け、イントロンはさらに営業活動を活発化する方針だ。楽々Webデータベースの活用範囲は、当初の顧客管理にとどまらず、請求管理や入金管理など周辺業務へと自然に広がっていった。営業会議では担当者別の活動量を週次で確認できるようになり、チーム全体の動きが可視化された。顧客情報の整備によってカスタマーサポートの質も向上し、サービスそのものの価値が高まったと石津氏は感じている。オプション機能の拡充に合わせて必要なマスターを追加し、顧客情報管理の基盤としてさらに育てていく構想もある。わずか2日間で構築したシステムが、事業の成長とともに着実にその役割を広げている。

イントロン株式会社
取締役
管理本部長
石津 直幸 氏
イントロン株式会社のホームページ

※本事例中に記載の組織名や肩書き、数値、固有名詞等は取材時点(2026年8月)の情報です。

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