その他のアドオン・オプション
楽々Framework3では、構成管理機能や運用監視機能、権限機能など、便利なアドオン・オプションをご用意しています。
構成管理機能で変更内容を記録して、プログラムの不整合を防止
構成管理とは、プログラム(ソフトウェア)への変更を全て記録し、全て管理することを表します。構成管理がない場合は、開発者が一斉に同じプログラムを変更しようとしてしまい、プログラム間での不整合の発生につながります。チーム開発をおこなう場合は、構成管理の導入は必須と言えるでしょう。
楽々Framework3の構成管理機能では、楽々Framework3の動作設定の変更内容を、オープンソースのバージョン管理ツール「Git」や「Apache Subversion」と連携し、RakStudio上から変更をコミットできるようにしています。加えて、コミット履歴表示や、選択した複数のコミット履歴ファイル同士を相互比較したり、ローカルのファイルをバージョン管理された特定のバージョンのファイルに戻すこともできます。
また、オープンソースのタスク管理ツール「Redmine」とも連携し、コミットを行う際にどのチケットについての修正であるかを示すチケット番号やメッセージを埋め込めるようになっています。
※Redmineとの連携はApache Subversionを使用している場合のみ対応しています。楽々Framework3のGit構成管理機能では、以下の機能を提供しています。
アプリケーション作成 |
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Git操作 |
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同期化
ローカルで追加、変更、削除した利用中の構成要素を表示します。
差分比較
例えば、プログラムの差分をページ番号単位で表示します。
ファイルの差分をテキストファイル形式で表示します。
運用監視機能で稼働状況を可視化。トラブルを未然に防止
業務アプリケーションにおいてスローレスポンスやサービスダウンなどの障害を発生させないための監視が重要になります。しかし、監視すべき対象はサーバ本体やアプリケーションなど多岐にわたります。通常は有償ツールの導入を検討するのが一般的です。
楽々Framework3の運用監視機能は、楽々Framework3で作成したアプリケーションの稼働状況を収集し、可視化する機能を標準機能で提供しています。日々、運用中の負荷状況やリソースの使用状況を把握し、トラブル発生時には、状況確認や調査用の情報を得るために使用できます。
具体的には、リクエスト情報やSQLの情報、プラグインの情報、アクションの情報、エラーの情報、CPU使用率、メモリ使用量、ディクス容量、コネクション数、スレッド数、ファイルオープン数などが収集可能です。
また、運用監視機能で収集したデータは、活用しやすい形式で閲覧が可能です。例えば、リソースの使用状況の表示やリクエストの可視化をグラフで表示、しきい値に達した場合に管理者にメール通知することも可能です。
本機能を利用するには、楽々Framework3 Ver.2.3.0.0以降、Java SE 6以降である必要があります。
リクエストとリソースの状況をグラフ化
検索条件に該当するプログラムのリクエスト件数や応答時間をグラフ化
組織の情報を活用して部署やユーザごとにきめ細やかな権限管理が可能
アプリケーションライブラリ
標準機能であるアプリケーションライブラリを利用することで、グループによる権限管理が実現できます。
例えば、事前に準備した権限グループに対して、プログラムの実行権限を制御したり、権限がないメニューは非表示にする、といった制御が可能です。
組織・権限管理ライセンス
本オプションを追加することで、業務で必ず必要となるユーザ認証や組織管理、その組織情報を使ってよりきめ細やかな権限管理が実現できます。
例えばログインユーザの所属部署に応じたメニューの表示や実行できるプログラムの制御、項目の表示・非表示が可能です。
また、業務画面から管理されている組織情報を使ってユーザや部署を検索し指定することも可能です。
これにより、ノーコードで組織管理や権限管理を容易に実現することができます。
なお、ユーザ認証機能には、パスワード失効機能やパスワード再発行、パスワード強度設定など強力なセキュリティ対策も備わっていますので、業務アプリケーション構築に専念していただけます。
例えば A部署に所属のユーザがログインすると、予め権限設定で表示を許可されたメニューの表示やプログラムの実行可否制御、画面に表示される項目の表示・非表示の制御も簡単に実現できます。
ジョブの実行から監視、制御まで自動で管理
ジョブの自動実行と監視、統計処理をサポートします。
ジョブの監視と実行
システム上のジョブを統合的に監視することができます。また、関係会社を含めた複数会社の利用を想定したシステムでも監視できます。
多彩なジョブ実行制御
システム上で動くさまざまな業務(ジョブ)の運用管理において、ジョブの自動実行と監視をサポートし、多くの要件に対応できます。
ジョブスケジューリング設定 | ジョブのカレンダー(実行日)を複数設定し、用途によって使い分けることができます。複数のカレンダーを持つことにより、あるジョブは毎営業日に実行、あるジョブは毎システム稼動日に実行が可能になりました。 |
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リアルタイムジョブ実行 | 緊急で実行したいジョブを直接登録し、リアルタイムにジョブを実行します。 |
後続ジョブの自動起動 | あるジョブの成功後に次のジョブを後続で自動的に実行します。 |
ジョブの実行多重度の調整
ジョブ実行サーバ上で、一度に実行できるジョブの数を制限し、サーバの負担分散を行えます。
ジョブの優先度管理
複数会社での運用を想定し、各会社ごとにジョブを優先度グループでまとめることができます。優先度の高いグループに含まれるジョブは、キューの待ち状態から優先的に次のジョブとして採用されます。
ジョブネットの外部入出力
ジョブ単体の情報だけではなく、ジョブの管理情報やジョブとジョブの連携(ジョブネット)情報の入出力を行うことができます。
登録されたジョブの情報をZIP形式で出力します。出力したジョブの情報を別のサーバにインポートすることにより簡単にジョブ情報をコピーすることが可能です。
サーバの移行や、テスト環境から本番環境への移行など様々なシーンで活用できます。