検索対象の拡張
一般的なエンタープライズサーチと未連携の製品・サービスや企業の独自システムなどで、権限を考慮した検索を行うためには、個別カスタマイズや複雑な開発が必要です。
QuickSolutionは、検索対象の拡張を簡単に行える新たな手段として「権限継承プラグイン」を用意しました。この機能により、簡単な開発でさまざまなシステムで権限を考慮した検索が実現します。
未連携製品・独自システムでも簡単に検索対象を拡張できる
「権限継承プラグイン」とは、連携したいシステムのデータと権限情報をエクスポートして、権限チェックのための設定などを行うことで、簡単に検索対象を拡張できる機能です。この機能により、QuickSolution未連携の製品や企業の独自システムでも、アクセス権限を考慮した検索でセキュリティを担保できます。
権限継承プラグインの特徴としては以下の点があげられます。
【権限継承プラグインの特徴】
- CSV形式でエクスポート可能なシステムであれば対応可能(対象データと権限情報をエクスポート)
- QuickSolution標準の権限チェック方式に合致する場合、設定のみの対応で準備完了
- 個別開発の場合も権限チェック部分のみを実装するだけなので、高度な要件も低コストで実現可能。JavaScriptによる実装も可能なため、ビルド・デプロイいらずでデバッグも簡単
- CSV形式以外にも、RDBやXML形式にも対応(CSVとRDBは文書ファイルパス連携、サムネイル/ビューワも利用可)
権限継承プラグインの活用例
ここからは権限継承プラグインの個別開発の一例をあげて、詳しく説明します。
①「ログインユーザ」と「検索対象内の指定フィールド値(今回は「グループ」フィールド)」を入力パラメータとして権限継承プラグインが呼び出されます。
②権限継承プラグインは入力パラメータをもとに参照権限の有無をチェックします。外部ファイルやRDBを参照したり、連携先のシステムが提供する認証APIを実行するなど自由な実装が可能です。この例では、以下のような処理を行います。
【処理例】
- 「グループ - ユーザ一覧」ファイルを参照し、ログインユーザ「Aさん」の所属グループ「営業部」を取得。
- 「グループ」フィールドの値に「営業部」が含まれるか否かチェック。含まれる場合は参照権限ありと判断。
その他の検索対象拡張例
サードパーティーのJDBCドライバーを活用することで、検索対象の拡大も可能です。下記の記事では、CData JDBC Driverを活用して、QuickSolutionにSalesforce のデータを取り込んで検索対象にする場合の例をご紹介しています。
事例を詳しく見る
この例のように、QuickSolutionが検索対象として対応していない製品やクラウドサービス上のデータでも検索できる場合がありますので、ご不明な点はご相談ください。
(例では添付ファイルも含めた検索や参照権限のチェックは非対応)