ソフトウェアプロダクトラインのエンタプライズ・システムへの適用

楽々Framework3は、エンタープライズシステムでのSPL(Software Product Line)を実現します。SPLは、ソフトウェア資産の構築とソフトウェア資産の再利用プロセスを改善して、より効率的なソフトウェア部品の再利用を実現させるものです。

SPLではドメイン開発チームが共通部品を提供し、それを再利用してアプリケーション開発チームがシステムを開発します。ドメインチームは再利用性の高い部品を供給するだけでなく、そのドメイン資産、すなわち共通部品の価値を高めるべく部品の追加、改善を継続的に実施します。また、部品の供給だけでなく、アプリケーション開発チームが共通部品での開発を円滑に実施できるようサポートします。

SPLの最も重要で困難なポイントはいかに生産性向上、品質向上に寄与する共通部品を提供するかということです。しかし、エンタープライズシステムではなかなかこれがうまくいっていませんでした。

楽々Framework3では、利用者の要求により多くのバリエーションあるため、これまで難しいとされていた画面構成、画面遷移、DB入出力処理を共通処理としてまとめた、パターンという極めて再利用性が高く、粒度の大きい部品を共通部品として提供しています。

住友電工では1999年以来、情報システム部門が構築するほぼすべてのシステム開発をこのパターンを再利用する方式、すなわちSPLで開発しています。また、2002年の楽々FrameworkII発売以来、数多くのユーザー様にパターンをご利用いただいています。
ひとつの体系のソフトウエア部品の再利用によるシステム構築を大規模に長期間にわたって実施することで、エンタープライズシステムをSPLで高品質、高効率で開発できることを証明しています。

住友電工情報システムは、この成果を楽々Framework3という製品と、各種サービスによりお客様に提供します。

部品組み立て型開発

楽々Framework3は、データ項目·画面の表示と遷移、さらにロジックも部品化してそれらを組み合わせる、部品組み立て型の開発環境を提供します。

データ項目に付随する設定、画面表示に関する設定、ロジックに関する設定を分離し、標準的に必要な機能をすべて準備いたしました。開発者はそれらの機能を取捨選択し、可変点を埋め込むだけです。設定はブラウザベースのGUI画面から行います。

可変点とはデータ項目の名称や桁数などの入力方法(データ項目)、画面項目の配置場所や画面自体の遷移順、エラーチェックやDBアクセス処理のON/OFFを指します。これらの可変点以外は全て部品が実装するため、コーディング量を最小限に抑えることができます。高い生産性と品質を確保しつつ短期間でシステムを開発することができます。

また、仕様追加·変更が発生しても、部品を組み替えることで対応できますので、保守フェーズの生産性と品質も向上します。

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データモデルからシームレス連携

上流工程では、データ中心アプローチ(DOA)を使用します。確立されたデータベース設計手法を使用することで、仕様の安定化を図り、プログラムを単純化させることができます。

この使い慣れたモデリング手法で生成されたデータモデルを楽々Framework3に取り込むことで、関連テーブルに対する入出力を行うプログラムを自動生成することができます。
このようにデータモデルから楽々Framework3にシームレスに連携することにより、システム開発の自動化を促進します。

データモデルからシームレス連携

開発ライフサイクル全体をカバー

楽々Framework3はプログラムの製造工程をカバーすることはもちろんですがリポジトリをベースとしたメンテナンス仕様書やクラスリファレンスの提供機能により保守フェーズも全体的にサポートします。
また、楽々Framework3の開発ツール「RakStudio」を利用してプロトタイピングも可能です。

さらにプログラム仕様書の作成支援機能も提供しており、システム開発の上流からメンテナンスフェーズまで、開発ライフサイクル全体をカバーしています。

開発ライフサイクル全体をカバー

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